【特別対談】 『タンゴスタ!』 導入校座談会
英語学習の“エンジン”がかかる瞬間 ~学習効果の仮説と成績評価まで~ <後編>
旺文社が提供している英単語マスタープログラム「タンゴスタ!」。ICT端末を利用して生徒が楽しみながら英単語を習得できる専用Webサービスで,導入校が全国に広がっています。『英単語ターゲット』シリーズ,『英検でる順パス単』シリーズに対応しており,スマホやタブレットで場所を問わず手軽に学習し,単語テストを受験することが可能です。
今回は2年以上「タンゴスタ!」のご利用を継続中の先生方に集まっていただき,導入時のエピソードから学習効果を意識した運用方法,英語指導における悩みや課題意識といった本音をうかがいました。
【先生方のご紹介】
【2021年度から導入。24年度は1・2年生でfor英単語ターゲットプラン,3年生でfor ALLプランを採用中】
潤徳女子高等学校 英語科教諭。静岡県立大学国際関係学部卒業。国際政治と言語学を専攻。趣味は読書と筋トレ。公共図書館での貸し出し冊数は,3年間で400を超える。
【2023年度から導入。2024年度は1・2年生でforALLプランを採用中】
東京都立狛江高等学校主幹教諭。2年主任。男子硬式テニス部顧問。早稲田大学卒業。趣味は読書とスポーツ全般。夢はバイクでユーラシア大陸横断。
【2023年度から導入。2024年度は2年生でfor英単語ターゲットプランを採用中】
群馬県立前橋東高等学校英語科教諭。2年担任。現任校3年目。県立高校常勤講師を経て,現職。近年は英語学習や校務での生成AIの活用法を模索している。趣味は園芸と英語が通じない国へ旅すること。ホームルームのベランダではトマトとトウガラシを毎年育てている。
【2023年度から導入。2024年度は2年生でforALLプランを採用中】
平塚中等教育学校英語科教諭。教師歴15年目。テニス部顧問。趣味はテニス,バスケットボール,サーフィンなど。現在は「成長に年齢は関係なし」という言葉をモットーに,英語だけでなく,テニス部顧問として生徒と一緒にコートでテニスボールを打ち合う日々を送っている。
【2022年度から導入。2024年度は全学年でforALLプランを採用中】
福島成蹊高等学校英語科教諭。2年主任。現任校13年目。福島県立会津高等学校,福島大学人間発達文化学類文化探究専攻卒業。専門はイギリス・アイルランド文学。大切にしている言葉は,“Enthusiasmiscontagious.”趣味はスポーツ観戦と洗車。好きな車はBMW。
導入したことで見えてくる課題 ~業務の分担や使い方を覚えるための工夫
「タンゴスタ!」を導入してから苦労されていることはないでしょうか?
青木
本校には英語科の先生が7名いますが,そのうち4名が担任をやりながら国際交流などほかの業務も兼任しています。さらに,私学なので入試広報の担当まで任されることもある。授業以外にもそれぞれに抱えている業務があると知っているので,「タンゴスタ!」のスケジュール管理や成績管理といったタスクをほかの先生に振りづらくて悩んでいます。
結局,全学年,全生徒のテスト配信スケジュールを自分で設定してしまうのですが,コースと学年によって年間行事が違うんです。とくに,4 月と 9月,1月は年間行事が多いので,スケジュール管理だけに1日かかってしまう。私が「タンゴスタ!」の導入を進めた手前,“あなたが全部管理してくれるんですよね?”という雰囲気も感じており……。
勝田
結局,特定の人に業務が集中してしまうという問題はどこの職場でも起こっていますよね。本当は,みんなでやらなくちゃいけないんだけど。
でも,“みんなで分担”といえば聞こえはいいけれども,分担したことによって生じる面倒くささもありませんか。青木先生のお悩みもわかるけれども,「タンゴスタ!」の運用に限っては慣れてしまえば1人で管理しても問題ないと思うんです。それは,システムがしっかりしているから。唯一,気をつけるべきことは,次の学年につなげる体制を作ることですよね。
普段の運用・管理は特定の先生が担当していても大丈夫だけれど,その代わり,「タンゴスタ!」は言い出しっぺの先生が好きでやっているシステムという認識ではなくて,“ちゃんと学校が効果を認めて取り組んでいるシステムなんだ”という認識に変える必要があると思います。たとえば,管理職の理解を得ちゃうとか,保護者の認知を得ちゃうとか。
広まってしまえば次に担当する人も採用するしかないと判断して,自然に使い方を覚えて引き継いでくれるのではないでしょうか。
▲「タンゴスタ!」を広めていくための方法をご相談
鈴木先生は,ICT機器が苦手な先生方に向けてレクチャーを行われたそうですね。
鈴木
はい。4月頭の教科会で時間を取って,私から主たるスケジュール設定をお願いする先生を任命します。その後,指名された先生,そしてスケジュールを受け取る先生方が困らないように,生徒画面と教員画面の両方を見せながら練習会を行いました。テストを配信する側,受ける側を一緒に体験してもらうことで,生徒の感覚から離れてしまわないようにしたいんですよね。
レクチャーを受けてもらった先生から,「タンゴスタ!」のおかげでテストの目的を具体的にイメージしながら指示できるようになった,とうれしい感想をもらいました。
成績上位者の表彰や“合格するまで帰れない”追試など,イベントが生徒のやる気アップに
取り組みの度合いは,やる生徒とやらない生徒に差が出てしまうというご相談をよく受けます。みなさんの学校ではいかがでしょうか?
齊藤
私もはじめは生徒の取り組みが良くなくて悩みました。「タンゴスタ!」には作問のパターンがたくさんあるので,当初はいろいろな形式で作った20問のテストを出題していたんです。生徒も初めてのことで取っつきづらかっただけだろうと考えていたんですが,よくよく話を聞いてみると出題方式の種類が多すぎて負担が大きかったようです。
シンプルな問題ならサクサク解けるということで,英日四択や日英四択の意味だけを問う形式に絞った20問のテストを配信するように変えたら,取り組んでもら
えるようになりました。
本校は中学受験で入学するので,入学時の学力はそろっていても時間が経つにつれて生徒の差がどんどん開いてしまう。同じクラスの生徒でもやる子はやるし,やらない子はどうしてもやらない。やらない子たちをどう指導しようかと悩んだのですが,ある番組になぞらえた“合格するまで帰れまテン”という特別講習を始めました(笑)。
決まった時期までに「タンゴスタ!」を含めた複数のテストを1回も受けていない生徒を呼び出して,夏休み中に5日間を2回のタームで講習を行います。その中で受けていなかった「タンゴスタ!」のテストすべてに取り組ませて,それから紙でもテストを受けてもらう。紙のテストに受かるまでは帰れない,というルールです。ちょうど1回目のタームが終わったところなのですが,最後にテストをクリアした子には130回ぐらい追試に付き合いましたね(笑)。
130回ですか!
齊藤
学年に英語科の教員が2人いるので協力して,5日間,朝9時から夕方6時まで付きっきりでした。先にクリアできた子はまだクリアできていない子を応援して,黒板にたくさんのメッセージを残していってくれましたね。最後の1人がようやくテストに受かったときには,音楽を流して「よくやったね」と声をかけました。すると,その子にとって最後までやり切ったことが大きな自信になったようで,それ以降一切,この特別講習の対象に入らなくなりました。
我々も苦労はしたんですけど効果がありましたし,生徒にも達成感を知ってもらえたので実施して良かったなと思っています。
▲生徒の追試に130回も付き合ったと話す齊藤先生
高校生は“競うこと”が好き ~学習のスタイルもテストの運用方法も生徒に合わせて
「タンゴスタ!」導入で生徒に学習習慣がついたというお声もたくさんいただいています。この理由について,なにかご見解はありますか?
勝田
それはやっぱり,システムのゲーム性が大きな理由だと思います。「タンゴスタ!」にログインすればいつでも自分の成績がクラスの中で何位なのかがわかる。高校生は競うことが大好きだから,だれかと競える状況に置かれると張り合いが出るんだと思います。
また,紙の単語帳を持っているといかにも勉強をしている感じがしますが,スマホで「タンゴスタ!」に取り組む様子は周りから見るとゲームでもして遊んでいるように見えるじゃないですか。高校生は周りからの見え方も気にしていて,“勉強しているように見えないこと”も大事なんだと思います。高校生の自意識にマッチしているのでしょうね。
狩野先生の学校では単語テストの運用を変更したことで学習が定着してきたそうですね。どのように変えられたのでしょうか?
狩野
本校の総合学科では,1年生の英語コミュニケーションの授業は3単位しかないので授業内に毎回確認テストをする余裕がありません。そのため,修了テストのみ数週間に1回,授業内で実施して,それ以外の確認テストは配信だけして受験は各自に委ねていたんですけど,やる子とやらない子の差がありました。2年生になって単位数も増えたので,毎週確認テストと修了テストを授業内で行うように変えました。
あとは追試のタイミングも変えています。当初はテストを実施したその日に配信していましたが,これでは生徒が復習する時間がないなと考え,翌日の放課後に追試を配信することにしました。「タンゴスタ!」を導入していない学年と比べると,単語テストを投げ出さずに食らいついてくれていますね。
▲「高校生は意外と「タンゴスタ!」の犬のキャラクターも好き」と盛り上がる先生方
「タンゴスタ!」の導入後,英検合格者の増加や模試の成績アップといった効果が
導入後の成績変化など,具体的な結果につながっているでしょうか?
青木
本校では卒業までに英検準2級の取得を目標としているのですが,英検の合格者数に「タンゴスタ!」の成果が出ていると思います。2021年度は英検3回分を合わせた合格者が82名,このうち準2級の合格者が50~60名でした。それが直近の2023年度では,英検第1回と第2回だけで合格者数が105名,うち準2級の合格者が70~80名。2回分だけで英検の合格者が100名を超えたのは本校始まって以来の快挙だったので,みんなで喜びました。
こうした数字に表れてくると,ほかの教科の先生方も「タンゴスタ!」をはじめとする英語科の取り組みに協力してくださるようになったと感じています。
勝田
今までの経験上,学校の成績が良くても模試で点数を取れないといった現象は非常に多かったです。ところが,「タンゴスタ!」を導入してからは成績評定の上位者と模試の得点上位者が一致してきました。それが「タンゴスタ!」だけの影響だと示せる具体的なデータはありませんが,「タンゴスタ!」で良い成績が取れる生徒は定期考査でも模試でも得点できている。そういう意味で単語学習の成果が数字に表れているように思います。
狩野
本校も「タンゴスタ!」を導入していない学年では模試の成績は良かったり悪かったり,高校3年間のなかで乱高下していますが,「タンゴスタ!」を導入している学年だけは唯一,右肩上がりなんです。もちろん単語学習だけでは英語力は伸びないんですけど,英語が苦手な子に限って言えば単語ができるようになるだけで得点を伸ばせる。英語力が相対的に低い生徒の小テスト結果を見ていると,「タンゴスタ!」を導入するまでは合格点にまったく届かない子も多かったですが,今では合格点まであと1,2点というところにいる子がほとんどです。
模試の結果を見ても,それまでまったく得点できるレベルになかったところから“あと1,2点の知識があれば正答できる”というところまで迫ってきているような気がしています。下位層でもがいている生徒の“あと1点,2点”といったがんばりによって,学年全体の正答率をちょっとずつ高めているのかもしれない。もしかしたら,平均より下の学力の子が「タンゴスタ!」のゲーム性によって英語学習に取り組みやすくなり,模試の結果を押し上げているのかなと分析しています。
英語ができない子はまず単語がわからないから,文法の問題集をやろうとしても問題文を読む時点でつまずいて離脱してしまう。でも,「タンゴスタ!」で扱っているのは単語だから,ほかの勉強ができなくてもひとまずログインしてテストを受けてみたらいい。しかも,四択で出題しているので,ひとまずどれかを選んで解答できる。ほかの学習方法に比べて「タンゴスタ!」は取っつきやすいんですよね。
そうして知っている単語が増えていけば,「この単語は知っているから解いてみようかな」と思える。この「解いてみよう」と粘ってみる力を「タンゴスタ!」が伸ばしていて,模試のときにも問題文を読んでいる途中で諦めてしまうことが減りました。わからなくても「解く」という段階までたどり着くことができるようなったことで模試の点数の底上げにつながったのではないかと思います。
▲「タンゴスタ!」での学習が模試の結果にも反映されているかもしれないと話す狩野先生
観点別の成績評価 ~悩みどころの評定方法
「タンゴスタ!」の取り組みやテストの結果をどう成績評価に取り入れていますか?
勝田
数年前から高校の成績評価は観点別につけるように変わりましたが,まだまだ評価の仕方は試行錯誤しています。私のところでは「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度(以下,主体性)」のすべてに「タンゴスタ!」の取り組みを反映させています。
「知識・技能」にはテストの累計得点,「主体性」にはテストを受けたかどうか。それから,ちょっと無理やりですが単語テストの並べ替え問題は思考判断だと見なして「思考・判断・表現」に。そんな形で「タンゴスタ!」の取り組みをちょっとずつ分解して成績評価に反映しています。
青木
私は「タンゴスタ!」に取り組んだかどうかを「主体性」の評価の平常点に算入しています。たとえば,1学期の指定期間内にテストの未受験がなければ平常点を満点とし,成績算出に用いています。
テストの得点については,欠席した生徒が家で単語帳を見ながら解答することもできてしまうので,公平性の観点から現状は成績には含んでいません。
齊藤
「タンゴスタ!」でのテスト配信が終わった次の週の授業で紙の小テストを実施しているのですが,その小テストの点数を「主体性」に入れています。定期考査の点数を「知識・技能」と「思考・判断・表現」に含んでいるのですが,定期考査と小テストの点数が同じ比率になるように圧縮して成績をつけています。
また,「主体性」には音読の取り組みも評価に加えています。
狩野
「タンゴスタ!」で配信したテストでの得点率をダイレクトに「知識・技能」の評価に入れています。「知識・技能」の評価はここに定期考査での点数を加えて算出しています。
鈴木
配信されたテストの受験率を学期末の平常点に加味している学年・コースがあります。ただ,本校もまだまだ試行錯誤中なので,今年1年間の取り組みを科内で共有して,今後の成績評価について検討していきます。
for ALLプランなら単語学習だけでなく,熟語や英検対策も
齊藤先生は,昨年度は『英単語ターゲット1900』をメインの単語帳として活用されていましたが,本年度は『英熟語ターゲット1000』をメインに設定し,『英単語ターゲット1900』と『英検でる順パス単(以下,パス単)』シリーズも併用されていますね。
齊藤
本校は単語の習得にはそんなに時間をかけるものじゃないなと考えていて,1年目は単語,2年目は熟語をやると決めているので,1年生から2年生に上がったタイミングで単語帳から熟語帳に切り替えました。
単語も熟語も2年生のうちに8割ぐらいは仕上げるように指導しています。あとの2割は長文を読みながら自分で知識をストックしていこうねと声かけしています。
基本的には単語と熟語は同じやり方です。1週間で100語を範囲としてテストを配信し,夏休み前にちょうど1周させています。2周目からは範囲を増やして,200語ずつを5週間で終わらせる。そうやって1週間に覚える語数を増やしていけば,次第に定着していくのかなと。
それから,2年生になって熟語に取り組み始めてからは,日々配信するテストでは単語を出題せず,年に数回行うコンペティション形式のテストで単語を出題していますよ。
鈴木先生の学校は,今年から全学年導入+全学年for ALLプランに切り替えられました。
鈴木
単語帳は1年生のときに『英単語ターゲット1200』,2年生に上がるときに『英単語ターゲット1900』へとレベルアップするんですけど,1年生の学年末考査が終わってから2年生の授業が始まるまでの春休み期間中に『英単語ターゲット1900』を先取りで学習してほしいという思いがありました。
for ALLプランはメインで使う書籍を切り替えられるので,本校にぴったりなんですよね。
「タンゴスタ!」の導入を全学年へ広げたのは,第1回の英検に合格したらすぐに次の級の勉強を始めてほしいから。本校は英検取得を推奨していて,地域の受験会場校にもなっています。合格率を上げるためには生徒が英検を受けやすい,そして対策しやすい環境を整えてあげることが重要だろうと思いました。
勝田先生もfor ALLプランで『英単語ターゲット1900』と『パス単』を併用されていますね。
勝田
for ALLプランを採用したのは,生徒が“単語学習をしたい”と思ったときに自分が使いたい単語帳をもとに学習できるほうがいいからです。本校は英検を受ける生徒が多いので,使える単語帳が増えたほうが生徒にとって絶対にお得だなと。
本校では2年生の3月までに『英単語ターゲット1900』の単語をすべて覚えることを目標にしているので,「タンゴスタ!」でも教員が習熟度を見ながら指導しています。
一方,『パス単』は受験級に合わせてやりたい人が各自で取り組むように任せています。
単語学習は“繰り返し”で身につく“見たことがある単語”を増やす工夫とは
最後に,単語学習において大切なことはなにか,こだわりを教えてください。
鈴木
さまざまな教材やツールを使って,繰り返し繰り返し,あの手この手で何度も同じ単語を出題すること。長文読解の授業をしているときも「『ターゲット』ではこういう形で出てくるよね」「この前『タンゴスタ!』で出てきた単語だよね」としつこく重ねて,生徒自身が何度も同じ単語を問われる環境をつくる。「あ,この単語見たことがあるな」と思う回数とともに定着度が高まると考えています。
勝田
人の顔や名前を覚えるのと一緒で,英単語もなにかしらの接点が複数なければ覚えられないと思うんです。だから,『ターゲット』1つに頼らず,いろいろなところで単語に触れさせたい。「教科書に出てきたのがこっちに出ている」,「ここに出てきたものが模試にも出ている」と,同じ単語をいろいろなところで触れさせればそれだけ覚える機会が増えます。
その機会の1つとして「タンゴスタ!」を使っています。単語の意味が出てこなくても“見たことはある”と認識できる状況まで持っていきたいんですよね。“見たことがある”が2回くらい続けば生徒の記憶に定着するのではないかと思っています。
狩野
発音がわからない単語は覚えられないので,「単語は絶対に音読しましょうね」と指導しています。それから,『英単語ターゲット1900』を 1年生と2年生の2年間で最低5周はやりたいです。5周もすれば半分くらいは覚えてくれるのかなと。
齊藤
私も同じ単語に触れる機会を多角的に増やす必要があると思っています。教科書など紙の媒体でも,デジタル教材でも,生徒が知っているはずの単語が出てきたら「『ターゲット』で出てきたよね」「教科書のここにも載っていたよね」と都度確認しています。
あとは楽しみながらやることも大事。あいさつ代わりに「タンゴスタ!」なんて言ってみて,「おはよう」と声を掛け合うのと同じくらい自然な習慣として「タンゴスタ!」での学習を促すようにもしています(笑)。
▲あいさつ代わりに「タンゴスタ!」と言いましょう,と齊藤先生
青木
本校は,『英単語ターゲット1900』の Part1の800語をしっかり覚える部隊,Part2までの1500語をがんばって覚える部隊,そして難関国公立大を目指して1900語すべてを覚える部隊と,個人に合わせた目標を決めています。自分に合った目標を持たせることが大切ですからね。
それから,単語帳に載っている派生語を集めた手づくりの英単語冊子“ターゲット275”も渡しています。この275語とPart1の800語を覚えれば大丈夫だから自信を持ってね,と。
余談ですが,この“ターゲット275”の表紙は美術コースの生徒を対象としたイラストコンテストで決めています。なんと,不登校傾向にあった生徒たちのイラストが採用され,「採用されたから学校へ行く!」と言い始めて,「論理表現」の成績で5段階の5を取るという奇跡まで起こりました。
この調子で,なんとか英語学習に生徒と教員を巻き込んでいきたいです。
勝田
幸いにも,生徒たちはやらされていると感じることなく「タンゴスタ!」に取り組んでいるので,本当に画期的なシステムだと思っています。
これからも「タンゴスタ」を信じて,使い続けたいです。
~2024年8月 旺文社での座談会にて~
英単語学習に新たなスタイルと価値を。
Webアプリケーションを活用した、英単語学習の最適化サービス。
タブレットPC・スマートフォンなどのICT端末を利用することで指導者と学習者をつなぎ、従来の学習評価プロセスを効率化、最大の学習効果を生み出します。
*書籍ご採用校対象の有料サービスです。